草想日記

Let  It  Be  (NO2)


哲学舎での出来事などを、徒然なるままに日記風に書いていきたいと思います。
(2007/4/5〜)
   

2007/4/5 (木)  
さくらチラホラ、作業コツコツ
名古屋辺りでは、満開の桜が春爛漫を告げている。 しかし、ここでは花冷えというよりは、冬が名残を惜しむように頑張っている。
この数日は、みぞれが降ったり、冷たい北風が吹き荒れている。 ソメイヨシノが数日前に開花したが、今日はまだ二分咲きといったところである。
桃の花も一緒に咲き始めている。 数日前にウグイスがやっと鳴き始めたが、今日は影を潜めている。 
昨年の初めから頑張ってきた、古い鶏舎をアトリエにする工事が、もうすぐ終わりそうである。 九分通りまで仕上がった。
あとは、細かい部分の仕上げと看板造り、内部のレイアウトを残すのみとなった。 
当初の予定は、アトリエという作業場を造るだけであったが、進めて行く内に欲が出てきて、一棟を二つに区切ることにした。
大工のHさんが、とても協力をしてくださり、通算10回ほど暇を見つけて来てくれた。 現場で余った材料なども寄付してくれたり、足りない工具類なども
持って来てくれたので、本当に助かった。 やはりプロの大工さんは腕もいいし、道具も違う。 新しい材料を買う余裕もなかったので
ここにあった汚い廃材なども上手く利用して、ほとんど余らないほどに使い果たした。 
デザインやアイデアは、僕とYさんで議論しながらまとめていった。 Yさんは、忙しい中を週に三回ほど手伝いに来てくれた。本当に感謝である。
また、来館者の方々の多くが、アトリエカンパに協力をしてくださったのが、本当に助かった。 この場を借りてお礼を述べたい。
 
二つの部屋は、ロフト「ランプの雫」とアトリエ「サンタさんのアトリエ」と命名。 「ランプの雫」はいわゆる屋根裏部屋である。 
布団もないし宿泊施設ではないが、夏場に雑魚寝で寝泊りするくらいは出来るようにした。 
「サンタさんのアトリエ」は、倉庫を兼ねた大工仕事が中心の作業場である。 こちらは余った材を全て使って何とか出来そうである。
あとは、石油のランプを数個買わねばならないが、先日、横浜のKさんと東京のRさんが寄付をしてくださったので、何とか買えそうである。
ネットで調べてみたが、ランプが以外に高価なものであることを知った。 明日あたり注文してみようと思う。 

何とか連休までには、体制を整えたいものである。 それにしても、今回は腰痛が長引いている。 僕もやはり無理が利かない歳になってきたのかも
知れない。 余り自覚はないが、僕も今年還暦を迎えることになる。 哲学舎が、団塊世代にとっても、ひとつの道しるべになるよう頑張りたいと思う。


2007/4/15 (日)  
地震にひやり
朝の作業を終え、昼食を採り始めた途端、縦揺れの感じで「グラグラッ」っときた。 10秒近く揺れたであろうか・・・。
いつもの地震の揺れとは違う感覚だったので、正直身構えた。 すぐにラジオをつけて情報収集。 震源は三重県の亀山あたりである。
震度は5強であると放送している。 いなべ市は震度4くらいであったらしい。 やあり。最近になく大きなものであった。
美術館の作品が心配になったので飛んでいったが、額縁が揺れで傾いた程度であったので、胸を撫で下ろした。 つい数日前に、北陸で大きな地震が
あったばかりである。 この辺りは、三重から富山辺りへ活断層が横たわっているらしい。 備えあれば憂いなしである。用心に越したことはない。

ロフトとアトリエの工事も、あとは細かい作業を残すだけとなってきた。 あと一週間くらいで、とりあえず終わる予定である。
急に暖かくなってきたので、ガーデンの草木たちがうれしそうである。もちろん名も知らぬ草たちも元気であることは、云うまでもない。
ガーデンに手を入れなければならなのだが、工事が終わるまでは暇がない。 ロフトとアトリエが完成したら、その後は、庭仕事が待っている。
哲学舎のガーデンにはモグラが棲んでいる。 毎日せっせと元気にあちこちを掘り返しているのである。 これからは、「モグラガーデン」と呼ぶことにする。
アトリエ前に造った新しいガーデンは、「ランプガーデン」と命名した。 哲学舎には、二つのガーデンがありうれしい限りであるが、ガーデンの面倒を見る
作業で、また忙しい日々が始まる。 
「モグラガーデン」も3年目に入って、少しはナチュラルガーデンらしくなってきたようだ。 僕は、皆が云う雑草とやらが好きなので、ほとんど抜かないが
彼らに負けてしまうひ弱な花も植えてあるので、その周りだけは手を貸してやらねばならない。 手を入れながら、自然に育った雰囲気を演出していくのは
とても難儀な作業であるが、楽しみもまた倍増していくので、楽しくやっている。


2007/4/23 (月)  
らんぷの雫(ロフト)・サンタさんのアトリエがついに完成!
昨年の初めから取り掛かった、鶏舎をアトリエにする工事が、なんとか無事に完成した。
今日、看板を取り付けて工事終了とした。 あとは清掃作業だけである。 昨年の秋までにという予定が年末まで延び、それが又春まで延びてしまったが、
少し腰を痛めたくらいで、大きな怪我もなく無事に終えられたことは、本当に嬉しいことである。
資金もなく始めた工事であったが、多くの方たちにカンパしていただいたり、大工の花田さん親子にボランティア協力していただいたり、材料のカンパを
数人の方にしていただいたりと、本当に有難いことばかりであった。 現場は、スタッフのYさんと僕との作業であったが、Yさんには名古屋から週に数回
通っていただき、本当に感謝の至りである。
とにかく完成出来たことをここに報告し、協力してくださった方々に感謝の意を表明したいと思います。

いよいよ、今週末から連休が始まります。 多くの方たちに来館していただき、いろんなお話し合いが出来たらと願っています。


2007/5/6 (日)  
サル軍団参上か?
今日は、早朝から深夜まで一日中雨に塗り込められた。 晴天が続いていたので、草木たちにとっては恵みの雨となり、彼らも嬉しそうである。
朝はいつも、黒猫マフィー君の散歩を兼ねて森まで出かけている。 今朝も小雨の中を少しだけ散歩をした。
散歩から戻り、ガーデンの様子を見ていたら、なんだか様子が少しおかしい。 花が抜けていたり、葉っぱが散らかっていたり、
見慣れぬフンが落ちていたりする。 もしやと思い、今年から始めた小さな畑を見たら、ネギが全て折られており、ジャガイモも種芋が食い散らかされている。
多分サル軍団のお出ましである。 ひょっとしたらイノシシかもしれないが、昨年もサル軍団が来ているので、多分そうであろう。
これから、どんどん暖かくなるにつれ、彼らのやってくる頻度は多くなることは間違いない。 昨年は、イチゴや柿が彼らの胃袋を潤わせたが、
今年は、ジャガイモ、長芋、トマト、ネギが彼らを喜ばせることになるであろうか。 人間のせいで、森に餌がなくなってきているから、彼らが里に来るのも
致し方ないとは思うし、少しは食べさせてやりたいとも思う。 こんなことを云うと、野菜作りに生活をかけているご近所のお百姓さんには確実に叱られる。
だが、僕の野菜作りは、今のところ手間隙かけない放任主義でやっていこうと思っているし、すべて彼らの餌になっても、それはそれでいいと思っている。
いずれは、少しだけ本格的に野菜を作ってみようとは思っているが、今年はまだその余裕がないので、放任栽培となるであろう。
こんなことを云っていると、野菜作りに意欲を燃やし始めたスタッフのYさんには、確実に叱られそうである。 
先ほど電話で、Yさんにサル軍団が来たと伝えたら、すぐに網ネットを張ろうと提案してきたくらいだからである。
サルやイノシシに限らず、暖かくなって来たので、キツネやウサギ、イタチやモグラやタヌキまでもが、目の前を通り過ぎる日々が始まった。


2007/5/10 (木 )  
庭仕事に追われる
先月でアトリエの工事も終わったので、 今月からは、腰を据えてガーデン造りをしようと思っている。
草抜きは、毎日しないと大変なことになるくらい欠かせぬ作業である。 数日前は初夏の暑さが続いたので、草抜きも汗だくであった。
中腰の姿勢が続いたせいか、また腰を少し痛めた。 工事の疲れが一気に出たのかもしれないが、なんだか体調が芳しくない。
今日は朝から夕方まで雨。 寒いくらいであったので、休養を兼ねてコタツに入って事務作業をこなしていた。
だが、雨が降った後は草抜きが楽なので、ガーデンに出て腰を庇いながら一時間ばかり草抜きをする。  雑草という花はないのであるから、
本当は抜きたくないのであるが、彼らに比べてひ弱な花たちが植えてあるので、致し方ない。 発育が旺盛なのは、カラスノエンドウ、ハルジオン
ススキ、ヨモギ、シロツメクサなどである。 全部抜かないで、僕なりにバランスを考え抜いている。
少しずつ抜いていくと、気づかなかった新しい芽が沢山出ている。 昨年植えた花たちであるが、名前が思い出せない。
折角植えた花たちだから、今年から名前を覚えようと努力することにした。 さっそく、分かるものから名札を作って立てることにした。
50種類くらいはあるかもしれないが、今のところ30種類くらいしか分からない。 おまけに葉っぱの形となると、もっと分からなくなる。
ネットの花木図鑑で調べるしか手がないが、これからは花や木の勉強をしようと思っている。 森から引っこ抜いてきた樹は、ほとんど名前が分からない。
土や肥料の勉強もしなければならないし、工事が終わってホッとしたいと思っていたのに、また忙しい日々が始まる。
荒地だった畑をガーデンに作り替え始めて、二年半が立った。 この土地に根付かないものも多いが、頑張って根を張っている花木を見ていると
子どもの成長を見守ることと、全く一緒だということが分かってくる。 また、花木に教えられることも多い。
まだ当分は、手探りの試行錯誤が続くが、コツコツ頑張って、数年後には、みんなに喜んでもらえるガーデンにしたいと思う。
今日、ガーデンの名札を作ったが、ここにはモグラが多いので「mogura garden」と命名した。 


2007/5/23 (水 )  
賑やかなガーデン
ここしばらくは、体調が芳しくなく、集中力にかけてしまいHPの更新がままならなかった。
しばらく天候の不順が続いて、温度差に身体が付いていけないこともあったが、やっと体調も元気になってきた。
デスクワークが多かったので、自然児に還りつつある僕には大変であったが、なんとかクリアーして、またガーデンの手入れに取り掛かっている。
昨日からの暖かさで、ガーデンの草や花が一気に背丈を伸ばした。 シロツメクサの白い花が一日で数センチは伸びた気がする。
2年目のモッコウバラや山から移植した野ばらも、可憐な花を咲かせ始めた。 大好きなバイカウヅキは満開に近い。チェリーセージは赤い花を咲かせ
ガーデンに彩を添えている。ここには西洋タンポポの他に日本タンポポもある。貴重なので増やしていこうと大事にしている。
名前の分からない花も含め、今のガーデンには数十種くらいの花が咲いている。 春の花たちは、種作りに忙しい。 
自然生えのコスモスが早くも顔を出している。 昨年は4月にコスモスの種を撒いて7月には咲かせてしまったので、今年は7月頃に蒔こうと考えている。
ビオラは随分長生きだが、少し勢いがなくなってきた気もする。 ツルニチニチソウは昨年の倍くらいに増えている。 
僕は好きなんだが、みんなが雑草だと云って抜いてしまうカタバミは、美しい黄色い花を一杯咲かせている。 オダマキも可憐で美しい。
二週間前に蒔いたナスタチウムの種が、5センチくらいまで伸びている。昨日は、オシロイバナ、フウセンカヅラ、名前の分からない種3種類を蒔いた。
まだまだ沢山の花木が急に活発に成長を始めている。 暮れから春にかけ、土を作り変えようと牛糞をかなり漉き込んだのが、奏を効してきたのかも
しれない。 肥料を与えることも覚えてきたし、やはり、草花でも木でも、いのちあるものは食べ物と環境条件が大切だということであろうか。
2007/5/30 (水)  
勘違いも楽し
昨日は休館日だったので、黒猫マフィー君と山へ花木を探しに出かけた。
山ツツジはもう終わっていたが、ゴマギやエゴノキはまだ花をつけていた。タンポポはもう綿毛を一杯つけている。
ワラビはまだまだ生えているが、毎年収穫するためには、乱獲されないよう秘密にしておかねばならない。
散歩の途中に木登りをすることが日課となってきたマフィー君。 昨日は、気分が良かったのか、過去最高の5メートルくらいまで登ったまでは良かった。
しかし、後ずさりしながら降りるには、枝が密集しすぎて体が引っかかる。 途中2回くらい枝の間に落ち引っかかってしまった。
体勢を直しては少しずつ降りようとするのだが、怖がってなかなか降りてこない。 仕方ないので、僕が少し登っては手招きしながら誘導。
無事に降りるまで15分くらいかかってしまった。 マフィー君の背中を見たら、引っかかった時に毛が抜けたらしく、5センチくらい毛が抜け落ちていた。
このドジさ加減は、やはり飼い主に似たのであろうか。
というのも、昨日山から白い花をつけた野ばらを採ってきたが、その花が、美術館の入口に2年前から植えていたモッコウバラの白い花と良く似ている
というか、全く一緒だったのである。 名古屋の花屋さんで、買い求めたモッコウバラの苗を植えたはずなのに、いつの間にか野ばらに
すりかわっている。 というよりは、バラに関して全く無知だった僕には、そのバラがモッコウバラだと昨日まで信じていたのである。
名札まで立てて、花が咲いたと喜んでいたのに、どこでどう勘違いして植えたのか。 本やネットで調べても、それは間違いなく野バラであった。
しかし、その可憐なやさしい白い花は、僕の好きな姿形であるので、それがどちらであろうとどうでもよい。
昨日までは、来館者の方に、この花は何かと聞かれてモッコウバラだと答えていた自分がいた。 おそらくバラに詳しい方なら、僕の無知を感じ取って
みえたであろう。 それをやさしく見過ごしてくれていたのは、やはり花を愛するこころ故か。 
今日からは、ここにある花木や草の名前だけでも、図鑑を見ながら、間違えないように覚えたいと思う。
結構ややこしい名前もあるので、老化が進む僕の頭には難題かも知れぬ。 だが、花の勉強もボケ防止にはなるかもしれない。
モグラガーデンには、当初からボケの木が二本植えてあるが、なぜか、ボケの木だけは間違えたことがない。
2007/6/6 (水)  
ホタルや〜い!
先日書いたモッコウバラの件は、バラに詳しい方に尋ねたら、どうも台木に使ってあった野ばらの方が伸びてしまい、接木したモッコウバラが負けてしまったと
いうことであった。 素人が良くやる、見間違いの育て方らしい。しかし、結果僕にとっては美しく咲けばどちらでも良かったのであるが。
2メートル近くに延びた野ばらの美しさに、今は惚れている。
今月の24日に、ホタルを見る会を予定しているので、ホタルの様子を伺いに川へ出かけてみた。 確か、昨年の今ごろは、もうかなりのホタルを観察
できたが、今夜は一匹しか確認できなかった。 雨が少ないせいなのかも知れないが、確かに川の水量は少ないままである。
空梅雨を予感させるように、梅雨入りが遅れている。こんなときは雨が降って欲しいと思う反面、24日だけは降らないで欲しいと身勝手に思うものである。 
気象庁の予報では、今週末辺りに梅雨入りするらしいが、どうなることやら。 
ガーデンの草花たちにとっても、一雨欲しいものである。 毎朝、草抜きに追われているが、晴天が続くと作業が大変である。
草抜きは、雨上がりが最も楽であるから、腰の痛い僕にとっては、雨を待つ日々である。

2007/6/14 (木 )  
晴耕雨読の日々が始まる
今日からこの地域も梅雨入りである。 今までしばらく雨が少なかったので、水田やガーデンにとっては恵みの雨となる。
蒸し暑いと感じた日は、最近ではたったの一日だけであった。 今日も朝から降り続いているが、蒸し暑さどころか涼しすぎるくらいである。
こんな日は、来館者もないし、庭仕事も出来ないので、デスクワークと読書に限る。 HPのリニューアルと更新、残務処理、見たかった絵本の読書
花の勉強などと、部屋に閉じこもったままの一日であった。 明日雨が止めば、急いで草抜きをしなければならない。 頑固な草たちは、雨上がりしか
抜けないからである。  昨夜、ホタルの様子を見に行ったが、一週間前よりは数匹増えていた。 まだ少ないが、この雨できっと一気に増えるであろう。
24日のパーティには、降らないで欲しいと思うが、自然相手では祈るしかない。 

最近、メディアで取り扱う記事に、団塊世代のテーマが多いような気がしている。 確かに今年からはこの世代の定年退職が始まる。
しかし、彼らは心身ともにまだまだかなりの若さを秘めている。 市場経済の中で、ビジネスワークに取り込まれた世代であるが、人生を趣味的に楽しむ
意識も持ち合わせた世代でもある。  その辺りを狙った、いわゆる豊かな老後を演出するような宣伝文句が氾濫し始めている。
まぁ、それはそれでいいが、団塊世代という言葉を聞くと、どうしても1970年前後のムーヴメントを、僕はその世代の一員として想い起してしまう。
戦争の実体験こそ持たないが、戦争の惨禍や傷跡を幼心に刻み付けた世代でもある。 経済的な高度成長を享受はしたが、反比例して失われていく
人間の存在価値に、苛立ちと不安を醸成してきた世代でもある。 いわゆるマスコミが喧伝した学生運動という名の下に、彼らの真剣な問いかけや
根源的な思索が埋没させられてきたことは、少し冷静に見てみれば簡単に解かる事ではあったが、 時代と世間の要請は、その問いかけを巧妙に
葬って来たような気がしている。
そのツケが、今まさに現実のものとなって、もはや取り返しの付かないところまで来てしまったような気もする。
まだ、何かが間に合うかもしれない。 団塊の世代にしか成すことの出来ない役割があるような気がしているのは、僕だけなのだろうか。
哲学の創造は誰にでも出来ることではあるが、特に、退職後の人生をその創造に費やして欲しいと、団塊世代に僕は望みたい。

2007/6/27 (水 )  
どしゃ降りの中でピザを焼きホタルを見る
祈りも空しく、24日のパーティーは朝からどしゃ降りの雨に見舞われた。 早朝からテント張りやら雨天用の準備に追われ、疲労困憊の一日であった。
参加者は20名。皆ホタルを見たいと晴天を期待していたであろうに、自然のリズムはこちらの都合はお構いなしである。
雨の中をピザ釜に火を入れ、20枚分を焼くのに2時間もかかってしまった。 テントで雨を凌いでいたが、予想外に気温が低く、釜の温度がすぐに
下がってしまう。 やはり、雨の日のピザは無理があるようだ。次回からは晴天時のみとしたい。 ライブと星のお話を終え、雨の中を各自の車を連ね、
近くの川に出かけた。 前日の下見では、川面から大木の上まで、まるでクリスマスツリーのイルミネイションのような光景が美しかった。
皆にも是非見せたい光景であったが、どしゃ降りではどうにもならない。 しかし、少しは祈りが通じたのか、雨の中を数十匹のホタルが飛んでいた。
傘を差しながら、10分ほど雨に滲むホタルの淡い光を楽しむことが出来た。 こんな体験はなかなか出来るものではない。 おそらく皆の心に
貴重な思い出の1ページを刻んだに違いない。
この数年は、どうもホタルブームらしい。 全国的に、ホタルの里という名が氾濫してきたような気がする。 養殖さえされている。 
これもいわゆる癒やしブームのひとつの流れなのであろうが、ホタルの光を見ることによって、環境問題を考えるきっかけになるのならそれも良いであろう。

2007/7/4 (水 )  
from 60 の取材
朝から、台風のような風と雨である。今年の梅雨は、例年になく雨だけではなく風の強い日が多い。
やっと咲き出した、ギボウシやカサブランカ、グラジオラスが強風にやられてしまった。 ここは、特に風の通り道で突風が吹く。
一昨日あたり添え木をしようかとも思っていたが、美観を損ねると思い、そのままにしていたのが良くなかった。 自然の気まぐれには、油断がならない。
今日は、知人の紹介で、毎日新聞の取材を受けた。 年初から始まった「フロム60」という、団塊世代の生き様を紹介するというような企画である。
取材に来てくださったのは桑名支局のS記者。 僕より少し年上である。 二時間ばかり、珈琲を飲みながら話を進めた。
年令も近いので、共通の話題に話が盛り上がる。 
平和を信じ純粋な夢を抱いた青年たちも、今や還暦を迎えようとしている。 高度成長の波に洗われ、市場経済という競争社会の中で否応なく不純に
まみれて倒れていった者も多い。
しかし、不純にまみれながらも、自己の純粋な夢や希望を、心の片隅に固く保持し続け、定年退職を迎えようとする者も多い気がする。 
彼らは、70年前後の激動の嵐の中で、人間とは?社会とは?自己とは?などを真剣に問い詰めた世代である。
僕は、ひそかに彼らの心の片隅に息づいている、希望のある良心に期待している一人である。  21世紀の日本は、哲学の時代だと僕は思っている。
これからは、団塊世代が、稀有な時代を生きた経験を生かし、きっと新しい哲学を産みだしていくだろうと信じたいし、彼らには、その役割が与えられている
と思っている。 

2007/7/8 (日)  
ホタルの貢献
芸術の森マフィーの会員である、ひとりの女性会員のお義母さんが、長期の闘病生活をしている。 最近、病状が悪化して余命が幾ばくもないらしい。
一昨日の夜、お義母さんにホタルを見せてあげたいとの一念で、彼女がタモと虫かごを持って訪れた。
先日の「ホタルを見る会」には、看病のため参加できなかったのである。 この時期には、ホタルもずいぶん少なくなっているので、少し心配であったが
川まで一緒に出かけた。 彼女の想いが通じたのか、ホタルたちがまだ100匹ほど飛んでいる。 捕獲したホタルが死んでしまわないかと気にはなったが、
7匹ほど捕獲して虫かごに入れ、露草や水を一緒に入れて、急いで名古屋まで帰っていった。 
そのまま病院へ直行して、お義母さんに見せるというのである。 ホタルが元気で光ってくれることを祈りつつ連絡を待っていたら、零時前に電話があり、
暗い病室の中で、見事に光ってくれたと喜んでいた。 お義母さんも、予期せぬ彼女のプレゼントに、とても喜んで涙したらしい。
次の日も見せてあげたいと云っていたが、虫かごの中ではホタルが死んでしまわないかと心配であった。
しかし、今日の午後虫かごを持って彼女が現れたのである。 ホタルがまだ頑張って生きているし、二日間もお義母さんを慰めてくれたので、
川に返してあげたいというのである。  僕は了解して虫かごを預かった。 夜8時頃、彼らがいた元の川に出かけて行って、ホタルを仲間たちのところに
返してあげた。 少し元気がない気もしたが、草むらの陰で、確かな光を放っていたので、「ホタル君ご苦労さん、ありがとう」といって、川をあとにした。
きっと今夜も、お義母さんの心の中や、彼女の心の中で、ホタルたちは美しい光を放ってくれていると思う。 

2007/7/18 (水)  
ご支援のお願い!
紆余曲折の苦労の末に、「哲学舎という名の美術館」を開館させてから、早くも2年半が経とうとしている。
日本においては、公共の美術館でさえも経営が成り立たないことは承知していたので、当初から苦難は覚悟していた。
しかしながら、会員組織「芸術の森マフィー」の会費と寄付や入館料などでは、光熱費を出すのが精一杯である。
当初100名近くいた会員も、会員特典が少ないせいか現在では40名まで減少した。 営利事業ではないので、会員の方たちに還元できるのは
感謝の気持ちだけである。  アルバイトをしながら、足りない分を捻出しようと頑張ってはいるが、それでも追いつかない。
入館者は一人二人と増えてきてはいるが、それでもひと月の入館者はまだ30〜40名足らずである。  
今のところ、来館者の評判は上々なので、時間はかかるが、口コミで上向いていくであろうことは確信できる。
だが、今がピンチである。 恥を忍んで、みなさんにご支援をお願いする次第です。
是非とも、「芸術の森マフィー」の趣旨をご理解いただき、会員としてご入会ご協力を仰ぎたく、ここにお願い致す次第です。

「芸術の森マフィー」へのご入会案内

普通(個人)会員         年会費5000円
家族(ご家族5名まで)会員   年会費10000円
寄付

会員特典  「哲学舎という名の美術館」へ出展できます。
        各種イベント10%引き
        「ランプの雫」使用量50%引き

振込先

郵便振替口座  芸術の森マフィー 00820-1-53660

お問合せ  mafy@mb.i-chubu.ne.jp



2007/7/23 (月)  
久しぶりの星空に
梅雨はまだ明けないが、今日は久しぶりに青空が拡がった。 雲は入道雲ではなく、すじ雲に近い秋の雲であった。
昼間は日差しも強く、庭仕事をしていたので少し汗ばんだが、夜は秋のように涼しい。 夏休みに入ったというのに、夏は何処にいるんだろう。
用があって名古屋に出かけ、夜遅く戻ったら、満天の星空が拡がっている。 黒猫マフィー君と、ガーデンでゴロ寝をしながら眺めていたら、
大きな流れ星が一つ通り過ぎた。 まるで映画のシーンに出てくるような大きなものであった。 予期していなかったので、通り過ぎてから願いごとを
つぶやいてみたが、多分届かなかったであろう。 美しいという表現がピッタリの流れ星、みんなにも見せてあげたかった。

先日書いたホタルの貢献の話であるが、ある女性会員のお義母さんは、ホタルを見た二日後に天に召されたと連絡があった。
長い闘病生活の最後に、ホタルを見て、彼女のお義母さんが何を感じられたかは知る由もないが、ホタルを見て涙して喜んでみえたとお聞きしていたので、
安らかな一瞬を提供できたかも知れないと思うと、ホタルたちに感謝しなければならない。

きっと、今夜見た流れ星は、お義母さんが天に召されていく道すがらの光だったのかもしれない。 

2007/7/24 (火)  
新聞掲載記事
先日取材のあった、毎日新聞のflom60の記事が、HPにUPされましたのでご案内します。
下記のアドレスからどうぞご覧ください。

http://www.maing.co.jp/maimai/from60/f60_top.htm


2007/7/29 (日)  
地元の夏祭りに
数日前に梅雨明けしてから、やっと夏を思わせる太陽が照りつけている。 陽射しは鋭く肌に差し込んで来る。 午前中は草抜きに追われているが
一時間もすれば汗だくとなる。 昨年は、水分の補給が上手くいかず、軽い脱水症状で病院にかかったので、今年は休憩を取りながら、水分補給に
気をつけている。 ガーデンの草木たちも、昨年より随分成長しているのが分かる。 余り歓迎されない草たちも旺盛な繁殖力である。
今年は何故なのか、ヨモギが繁殖した。 根の張り方が頑丈なので引き抜くのが一苦労である。 乾燥させて燃やすと、やぶ蚊対策にいいと聞いたので
保存してある。 ガーデンの手入れは楽しいが、結構大変なことも多い。 数日前の出来事である。木の剪定をしようと枝を掴んだ瞬間、左の耳たぶに
ブーン、ブチッ!と来た。 激痛が走る。蜂にやられたのである。 ここには蜂が多いが、彼らは悪戯しなければまず刺すことはない。
まさか、枝にとまっていたとは不用意であった。 すぐに水で洗い、蜂の毒を搾り出したが痛みが引かない。鏡で見ても上手く見えない。
針が残っていてはまずいと思い、病院に出かけた。 針が残っていなかったので一安心であった。 油断は禁物であると改めて反省する。

昨日と今日、ここ北勢町の夏祭り・八幡祭が開催された。 昨夜買い物ついでに観に出かけたが、かなりの人出であった。 いつもは閑散としている
商店街の目抜き通りに人が溢れている。 この地域に、子供たちがこんなにも多かったのかと思うほど、小中学生が数百人。 子供神輿が五つばかり
繰り出していた。 地域外からの見物人は少ない様子だったが、久しぶりに地域の元気な姿を見た思いである。
特設ステージでは、地元ミュージシャンのJAZZ演奏をしていたので、30分ほど聴いて楽しませてもらった。 夜店も数店と少なかったが、
都会のお祭りとは一味違った懐かしい祭りであった。

大型店やスーパーに追いやられ、年々寂れて衰退していく田舎の商店街である。 ここも例外ではない。
町おこしや地域活性化という話は、どこででも出る難題である。 年老いた商店主たちは、みな人の良い職人気質が多い。 
消費マインドや時流の変化についていけないのは仕方ないことであろうが、このような祭りにかけるパワーがあるなら、道がないわけではない。
僕のような都会からやって来た者にとっては、失くして欲しくない光景であり文化でもある。 ここの住人になりつつある僕の毎日の買い物は、
大型スーパーではなく、温もりのある地元の市場である。 商店街の生き残りに提言したいことは山ほどあるが、都市よりも適度に裕福な地域性では、
聞く耳を持ち合わせていないようである。  祭りのパワーや女性陣のパワーを、日常に転化させることが出来たら、この商店街も少し輝くであろうにと思う。
町おこしという言葉を耳にするといつも思うが、その地域の何を活性化させたいのかがクリアにならなければ、他所のコピーで終わる。 
この地域に愛着を感じ始めている僕にとっても、重大な関心事であるが、今はまだ美術館を一人前に育てることに力を注がねばならない。
まぁ、その内には役に立てるときが来るであろうが。

2007/8/5 (日)  
短い夏も今が盛り
昨日あたりから、夜になっても気温が下がらない。今も室温は26度である。 外に出れば、少し風があるのでまだ涼しい。
数日前までは、夜はかなり涼しく、掛け布団を必要としていたが、さすがに夏も本番である。
ガーデンの名もなき草たちも、旺盛な繁殖力である。 毎日午前中の2時間ばかりは、草抜きに没頭させられる。 前の日に抜いたはずなのに、
と思ったところに、たった一日でまた同じくらいの背丈で伸びている。 この生命力には本当に驚くばかりである。
 
数日前から蝉も鳴き始めた。 トンボも急に増え出した。 少しだが赤トンボがもう飛んでいる。 昨日は、樹木の剪定もしていたが、ウツギの枝に
手を伸ばした瞬間、服の上からブチッと来た。 すぐに水で洗って、毒を搾り出したのでほとんど腫れなかつたが、今年の夏は、良く虫に刺される。
去年は、ブヨ以外は刺されなかったので、油断していたのが災いしたか。  やはり虫くんたちの棲家を荒らすと、バチが当たるらしい。
今日などは、選定の前に必ず枝をゆすってから作業をした。
気の早いコスモスも咲きだし、秋の気配が忍び寄っている。 去年不作だった柿は、なぜか今年は沢山の実をつけている。 
いかにも美味しそうな気配である。 去年はサル君に先を越されたので、今年はサル君に獲られる前に収穫しないと、ひもじい僕のお腹が可哀相である。
来年からは、簡単な手のかからない野菜も作ろうと思う。 今年は、ジャガイモ、ナガイモ、茗荷、キュウリ、ミニトマト、ゴーヤを、実験的に作ってみたが、
自宅の庭を開墾した小さな畑にしては、一週間分くらいは収穫できたので、来年はもう少し畑の部分を拡げて、実りを増やそうと思う。
玄米菜食中心の僕にとっては、野菜が何よりの贅沢である。
 
そういえば、春に員弁町のお寺さんから頂いた蓮が10個ばかり花を咲かせたが、根っ子のレンコンは食べられると聞いた。
貧乏暮らしをしていると、食べられる物は何でも食べてやろうと思えてくるから不思議である。 しかし、蓮は来年も美しい花を楽しみたいので
食べるのは我慢しよう。 昨年、桃の木も、栗の木も植えたが、収穫は来年になりそうである。 

2007/8/16 (木)  
猛暑に脳も半熟状態
この数日の暑さは異常としか云いようがない。 毎日最高気温の記録が更新される。今日は74年ぶりに最高気温が更新されたらしい。
僕が生まれて初めての体験となる暑さであろうか。 数百人という人が、熱中症で病院にかかり、10数名の人が熱中症でいのちを落としたそうである。
世界的な規模で異常気象が起きているらしい。 温暖化は確実に深刻な状況となって、地球上の生命に襲いかかって来る。
原因がどこにあるかは、云わなくても分かっている。 もうどうにもならないと諦めることは誰にでもできるが、1%の可能性にかけることができるのも
人間の叡智かもしれない。 2005年の愛地球博で謳われた「自然の叡智」。 自然に叡智があることは自明の理である。
田舎に住む人々は、それを身を持って認識している。 愛地球博で問われなければならなかったのは人間の叡智なのである。 こんな深刻な状況を
体験しても、多くは秋になれば忘れてしまうであろう。 動植物たちに比べて、人間の危機管理能力はほとんど衰退してしまったといえる。 
成長という幻想の下で、まだまだ能天気に自然の循環を破壊し続けるのであろう。 
わずかな希望と人間としての尊厳を抱き、未来を担う子供たちのためにも、コツコツと環境破壊に立ち向かって頑張っている人々もいる。
「人間は、自分以外のもののために生きようと決心したときから、初めて人間となる」というような言葉を、何かの本で読んだが、その意味で云えば
人間の顔をした生きものは氾濫しているが、まだまだこの世に本来の人間は少ないという気がする。
生きる権利が誰にでも保障されていると云うならば、「人間とは何か」、この問いに、大人も子供も誰もが答える義務があるであろう。
そう考えることが哲学することである。 
しかし、こんなに猛暑が続くと、脳も半熟状態にボイルされてしまいかねない。 いつも以上に頭を冷却して、脳がコントロール不能に陥らないよう
自衛手段を講じている今日この頃である。

2007/8/28 (火)  
夏も終わりに
異常としか云いようのない酷暑も、一昨日あたりから一気に和らいできた。 昨夜などは涼しすぎて掛け布団を引っ張り出したくらいである。
この前までの暑さがウソのような涼しさである。 おかげで例年になくだるい夏バテが来てしまった。 水分の補給には留意していたが、少し栄養が
足りなかった気もする。 涼しくなって少し食欲も出てきたから、気をつけて食べることにする。
1Fのギャラリーにおいて、会員の方で個展を開きたいという方がみえる。この機会に、今のギャラリーを全面改装して貸しギャラリーにすることにした。 
日程的には今週末までに完成させなければならないので、昨日から工事に入ったが、夏バテの身体には作業がきつい。
スタッフのYさんに応援を頼んで来てもらった。 二日間で、バラシと板張り、ペンキの下地塗りまで進んだ。 あとは一人で仕上げねばならない。
あと4日あるから何とかなるであろうが、まぁ、コツコツやろう。 
コオロギや秋の虫たちが鳴き始め、赤トンボも乱舞している。 コスモスも咲き始め秋はいよいよ本番である。

2007/9/2 (日)  
夜になると雨が
毎日夕方から雨が降り始め、朝方まで続く。 昼間は曇り時々晴れである。 この一週間、天気はずっとこんな調子である。
おかげで、ガーデンの水遣りをしなくて済むから、大助かりである。 降っているのはこの辺りだけらしい。 
名古屋では、まだまだ暑い日が続いているらしいが、ここではもう扇風機もいらない。  気温は20度前後、肌寒いくらいである。
昨日は、夕方の空いっぱいに、南へ帰るツバメの一団が100羽くらい、哲学舎の周りを一時間くらい飛んでいた。
もう蝉の声も聞こえなくなったが、替りに秋の虫の音が昼間でも聴けるようになってきた。 一週間前は暑さに閉口していたのに、山の季節の移り変わりは
本当にあっという間である。 マフィー君も食欲が出てきたのか、前よりも餌をねだるようになった。 ウサギのミッシェル君もすごい食欲である。
マフィー君と一緒に遊ばせてみるのだが、まだマフィー君のちょっかいを攻撃だと勘違いしているようで、逃げ回っている。
ミッシェル君がここに来て十日が経つが、まだ放し飼いにするには無理があるようだ。 まぁ、じっくり慣れてからにしよう。
兎に角、いずれマフィー君とミッシェル君が仲良く遊べるようにしたいと思う。
涼しさのおかげで、貸しギャラリーの改装工事も、なんとか明日で終わりそうである。 

2007/9/9 (日)  
秋の長雨
それにしても良く降る雨である。 今日も昼頃から降り出し、今もかなり強く降り続いている。
名古屋はほとんど降っていないらしいから、ここら辺りだけのようである。 明日は、世話になっているSさんの稲刈りの手伝い予定だが、延期となりそうだ。
今朝も、少しの晴れ間を利用して、モグラガーデンの草刈りに精を出した。 一昨日買い求めた、手のひら大の電動草刈りバリカンが大活躍であった。
ホームセンターで安売りしていた玩具みたいな代物だが、これが意外や意外、予想以上に優れものであった。
一昨年、モグラガーデンに敷いた芝生がクローバーにほとんどやられて諦めていた。しかし、このバリカンで丁寧に刈っていったら、未だに、根付いていた
芝生が半分ほどあったのでうれしくなった。 こまめに刈って行けば息を吹き返すかもしれないと思えてくる。
それにしても、植物という奴は実に生命力が強い。 目に見える部分が枯れていても、根っこが生きていればまず大丈夫のようである。
隣りのパークゴルフの工事のとき、切られそうになったクチナシの成木をもらって移植した。 一ヶ月くらいで葉っぱが全部落ちて枯れたと思ったが、
根っこが生きてる気がして切らずにおいた。 そうしたら、ちょうど一年後の今日、美しい新芽を出していたのを発見。 
おもわず「よく頑張ったな」と話しかけてしまった。 
考えてみれば、自然の恵みである太陽や水や土が植物を生かしているように、人間も自然の恵みによって生かされている存在である。
身体の病や怪我は、薬や手術などによって回復することも多いが、それも人間の持つ自然治癒力があればこそである。
同様に、心の病も誰もが持っている自然治癒力で回復するものであろうと思う。 こころにも根っこはあるはずである。 焦ることはない。
自分のこころのリズムで、自然の恵みに身を任せることだ。  だが、都市空間ではその恵みを享受することは難しい時代である。
そこで、哲学舎の出番となるはずなのだが・・・。

2007/9/16 (日)  
天高く?猫も兎も肥ゆる秋
今日も一日中雨であった。 今月に入ってから快晴の日は二日ほどしかない。 毎日のように夕方から降りだすことが多い。
おかげで涼しく良く眠れるから助かるのである。しかし、洗濯物は乾かないし、湿った草地からはやぶ蚊が大発生しているので困ったものである。
秋の長雨とは云うが、こんなにも続くと正直参ってしまう。 ガーデンの花たちも陽射しを待ち望んでいるようだ。 
ただ喜んでいるのはカエル君たちだけであろう。 澄み切った青空と満天の星を早く拝みたいものであるが、明日も難しい様子である。
天高くとはいかない空模様が続くが、それでも涼しくなったせいか、黒猫マフィー君と白兎ミッシェル君は、食欲の秋とばかりに沢山食べている。
特に、マフィー君は睡眠欲も旺盛で、かなり太めになってきた。 昨年の冬場も体重が増えていたが、ここでの寒さを乗り切るには、脂肪を増やした方が
良いのであろう。 ミッシェル君も、ここの環境にすっかり慣れて食欲旺盛である。 それにしても、動物たちの自己管理能力は理に叶っていると思う。
多分人間の場合も同じであろうが、食欲の秋に関係なく、年中食べ過ぎて脂肪を溜めすぎた人が多いのは何故なのであろう。 
雨が多いせいか、今年はコスモスの開花が遅れているようである。 そのかわり、葛の花がとても多く咲いた。 藤に似た紫の花びらは、淡い香りを
いっぱい放って、来館者を楽しませている。  二年前に植えた栗の苗木が2Mほどになったが、今朝、一つだけ実をつけているのを発見してうれしかった。
柿も青い実をたくさん膨らませている。 ただ、昨年植えた二本のぶどうの木は、日陰だったせいか何も変化が見られない。
やはり、日当たりの良い場所に植え替えることにしよう。 

2007/9/20 (木)  
ミッシェル君の旅立ち?
白兎ミッシェル君が家出したかもしれない。 昨日の朝、どうも網の下を掘って外に出たらしい。 餌をやろうと覗いてみたら白兎ミッシェル君がいない。
あちこち探し回っていたら、ランプガーデンのテーブルの下に潜んでいたのを発見。 餌を近づけると警戒心もなく寄ってくる。
この調子なら、放し飼いも成功するかもしれないと思い、自由にさせて様子を見ていた。 昼過ぎ、昼寝から醒めた黒猫マフィー君が白兎ミッシェル君を
発見。 一緒に遊ぼうと追いかける。 小屋の中では仲良くしていたが、外のせいか必死で逃げる白兎ミッシェル君。 逃げ足は速いのなんの。
マフィー君では追いつけない。 しばらくしたら、マフィー君だけが帰ってきたので、少し心配になってミッシェル君を探したが見つからない。
夜も探したが見つからないので、帰ってくることを祈りながら床に就いた。 今朝は少し早起きして、ミッシェル君を探しに出かけた。
15分くらい探していたら、僕の車の下から顔を覗かせた。 あ〜一安心と思って餌を取りに行きミッシェル君に朝ごはんをあげる。
この調子だと、本当に放し飼いができるかもと安心したのも束の間、マフィー君がミッシェル君を発見して再び運動会が始まった。
ガーデンを横切り、一周したかと思ったら、道路の方へ駆けていった。 まずいと思い追いかけたが、そのときにはマフィー君の姿だけで、ミッシェル君の
姿は見えなくなっていた。 多分、森の方に入って行ったのであろう。 また帰ってくるであろうと思っていたが、探し廻ってもその後姿を見せない。
やっと、ここに慣れつつあったのに、まだ放し飼いには早かったかも知れない。 このまま帰ってこないような気もするが、また顔を覗かせてくれるであろうと
淡い期待もしている。 マフィー君も遊び相手が急にいなくなって元気がない。 マフィー君としてはミッシェル君と仲良く遊びたかっただけなのであるが、
致し方のないことである。 
とにかく、しばらくは朝の散歩を兼ねて、ミッシェル君を探すことにしよう。 
本当は、ミッシェル君が森の中で自由に生きてくれるのが一番なのであるが、ミッシェル君を預かったキャンプのとき、子供たちがいつかミッシェル君に
会いにくると云っていたので、正直少し胸が痛む。

2007/9/24 (月)  
ミッシェル君の短い旅
白兎ミッシェル君の旅が終わったようである。 二日間の小旅行であったか? 一昨日の午後、ランプガーデンの草抜きをしていたら、突然茶の木に中から
ミッシェル君が飛び出してきた。 いなくなってから朝晩探していたが、見つからないので諦めかけていた。 白い背中が少し汚れている。
兎の嗅覚は人間の8倍くらいあるらしいから、一ヶ月過ごした哲学舎の匂いを覚えていたのであろうか。 とにかく捕まえなければと思い餌を取りに行き
興奮させないように与えた。 幸いにもマフィー君は昼寝の最中である。 餌を与えながら鼻面をなでながら安心させる。 背中に手を持っていくと
すぐに警戒して後ずさりする。 又逃げたら苦労するから、とりあえず捕まえて小屋に戻さねばならない。 左の手のひらで目隠しするように撫でながら
右手を背中に回し一気に捕まえる作戦を考える。 餌はなくなりかけているし失敗は許されない。 ミッシェル君も少し野生が蘇っているので俊敏である。
頃合いを見計らって実行に移した。 すごく暴れたが、なんとかこちらの手の内に収まった。 
抱っこしてしまえば大人しくなるのだが、それまでが大変である。 まぁ、無事に小屋に収まって一安心である。
いずれは放し飼いにと思っているが、探すのに苦労するので、マフィー君と同じ鈴を首につけることにした。 首輪がないのでリボンでとりあえず代用する。
ミッシェル君の気持になれば、自由に外で遊びたいであろうと思う。 まぁ、鈴もつけたことであるし、明日から少しずつ放してやろうと思う。
勝手に小屋に戻るようになれば何も心配ないが、兎の習性はまだよく解らないので、当分は毎夕探す羽目になるであろう。

2007/10/3 (水)  
窮乏に・・
貧乏絵描きという言葉の響きには、彼を支えるパトロンの陰を思い浮かべることができる。 だが、貧乏美術館という言葉の響きには、何か情けない館主の
顔が浮かんできそうである。 当館を支えてくれている会員の数は、年々減ってゆく。 
会員としてのメリットが余りないのであるから当然の成り行きかもしれないが、三年かけてやっとハードな部分が完成し、これからというときである。
一応更新のお願いはするが、会員の自主性を尊重しているので、二度目のお願いはしないことにしている。 早く経営が成り立つように自立しなければ
ならないが、公的美術館や企業経営の美術館が苦戦している時代性の中で、当館のように小さな私設美術館は苦しくて当然かもしれない。
私設美術館などというものは、カネにかなりの余裕がある人がやるものであると、開館前から友人に警告されていた。
しかし、哲学舎のような誰でも参加できる美術館は、行政がやらないのなら誰かが造らねばならないと見得を切って始めたのである。 
覚悟はしていたが、ここまで苦しいとは随分見込みが甘かったようである。 
最近ポストに届くのは、ほとんどが光熱費や通信費などの請求書ばかりである。 「ポストを覗くのが怖い」そんな弱気な言葉が出てしまいそうなほど、
今の哲学舎は窮乏に喘いでいる。 
おまけに、毎年10月1日は一年分の家賃を一括で支払う日である。 今回は、なんとかかき集めて支払うことができたが、また知人への借金が増えて
しまった。 生活はアルバイトで何とか凌いでいるが、いつもバイトがあるわけでもないので苦難は続く。  
何も知らない来館者の方たちの中には、「ご趣味で、こんな素敵な美術館ができて余裕ですね」と云う方もいる。 思い出に残るひとときを過ごして
いただくには、ただただ笑顔で接客するしかないのである。
秋風のせいなのか、随分弱気になった自分がいる。 明日になれば、またやる気が出てくるであろうが、なぜか今夜は沈んでしまった。

2007/10/8 (月)  
秋は深まりつつ
ここ数日、気温が急激に下がってきた。夜ともなれば15度を下回る。 毛布なしでは少し寒くて眠れないので、早々と使用している。
暑い夏だったせいか、この急激な冷え込みに身体が追いついて行かない。 コスモスが早くも満開を迎えたが、今朝の強風と雨でほとんど倒れてしまった。
例年だと11月の初めに熟れ頃になるカラスウリが、もう赤い実をつけている。 柿も少し赤らんできたようである。 なんだか秋は駆け足でやって来た
ようである。 マフィー君も冬に備え、皮下脂肪を蓄えるためにか食欲旺盛である。 そう云えば、二週間前に短いたびから帰ってきたミッシェル君が
次の日の朝に、金網の下に穴を掘って再び旅に出てしまった。 その日は、今月初めにオープンした隣りのパークゴルフ場の最終工事の日であり
大勢の人たちが機械音を立てて動き回っていたので、おそらく近くにいたミッシェル君は、驚いて森の奥に逃げていった気がする。
森にはサルや猪がいるので、またまた驚いてその奥の山へと逃げたのではないかと思う。 そこまで行ってしまうと、もうここの匂いは思い出せない。
もうそれからは戻っていない。 多分随分遠くに行ってしまったのであろう。 残念だがあきらめるしかない。 彼にとっては自由の身になったのであるから
良かったと思うことにする。 そう云えば、あの夜は中秋の名月であった。 満月の夜に月に帰って行ったと思えば、良い思い出となるが。

ここにいると、本当に自然の生きものたちから教えられることが多い。 しかし、最近の人間界はなんと不条理な事件の多いことか。哀しくなる現実である。
生きていることの実感が希薄になっている現象も、自然の摂理から学ぶ機会を奪われているせいなのかもしれない。 
秋の深まりと共に、自分の精神や心の中で、今年は一体どんな実が成るのであろうかと、自問自答する日々である。

2007/10/15 (月)  
ミニ人間ドック
春先に、いなべ市民を対象とした「人間ドック」の案内があったので、60歳を迎えたこともあって申し込んでおいた。
今日がその日であった。 この歳になるまで、人間ドックなるものは経験がなかった。 自分では健康であると自負していたが、やはり歳には勝てない。
こちらに来てから、ハードワークが続いたせいか、体調を崩すこともままあったので、この機会に受診したのである。
血液検査に始まり、心電図、眼圧、胃の造影、肺がん検査など十数項目の検査であった。 時間にして3時間弱であったが、慣れない検査もあり少し
疲れてしまった。 特に胃の造影検査は初めてであった。 いわゆるバリウムを飲む検査はかなり苦しいと、体験者から聞いていたので心配していたが、
予想通りであった。 途中で戻しそうになったが、ここは我慢と、なんとか持ちこたえた。 
受診した病院は、昨年もかかったことのある「いなべ総合病院」である。 この病院は民間であるからかもしれないが、かなり行き届いたハイテク完備の
病院である。 数年前に改築した建物も機能的だが、サービスや手際がかなり優れている。 名古屋でかかっていた病院より清潔感や設備の良さが
際立っている。 こんな田舎にいて、こんな病院があるなら、とりあえず安心である。 料金はオプションの肺がん検査を除けば5000円と格安であった。
おまけに検査の後に食事が付いていた。 レストラン並みの内容でデザートまで付いていたのには、正直びっくりであった。
検査は毎日行われている様子だが、今日は100人くらいの人が来ていたようである。 こんなサービスの良い病院なら多くの人が来ても不思議はない。
田舎の人が元気なのは、空気の良さや食べ物の良さばかりではなく、こんな格安の安心感がすぐ近くにあるということも関係しているのかもしれない。
何だか、いなべ市の宣伝みたいになってしまったが、老後は田舎でと考えている人にはお勧めである。
あとは、検査の結果が無事であることを祈るだけである。

2007/10/27 (土)  
冬支度
朝の気温が10度以下になり始めた。 吐く息も白い。 いよいよ厳しい冬の到来である。 ここ数日、日中は少し暖かいが、夕方から急に冷え込む。
ストーブもコタツも稼動し始めた。 灯油が異常に高くなったので、今年は節約を迫られている。 値段は一昨年の倍、昨年の1・6倍ほどである。
ガソリンも高騰し、田舎暮らしにはかなり手痛い現実である。 大企業は空前の好景気らしいが、僕にとっては空前の大ピンチの年である。
今までも、苦しい中を何とか凌いできたので、頑張って乗り切るしかない。 
このひと月余りは、何故か物心両面のトラブルが続き、正直かなり参っていたが、持ち前のプラス志向で解決してきた。
ここに引越しをしてから丸4年が経過した。 哲学舎を開館してからは2年半であるが、まだまだ前途は多難である。 
振り返ってみても、今が、我が人生で一番苦労が絶えない時期のようである。 しかし、来館者の数も、ほんの少しずつであるが増えつつある。
おそらく、あと数年もすれば、なんとかなるであろうが、それまでは兎に角頑張るしかない。  幸いにも、いろいろ支援してくださる会員の方やスタッフが
いるのでなんとか持ちこたえることができる。  つい先日も、横浜に住む同級生のNさんが、寄付をしてくださった。 僕のバイトだけではどうしても資金が
足りず、まだやらねばならない作業などの材料費も捻出できない。 そんな状況であるから、支援は実に有難い。 彼らの気持ちに応えていくには、
哲学舎をいろんな意味でもっと充実させ、多くの人々に必要とされる美術館に育てなければならないであろう。 
冬来たりなば春遠からじである。
来年は、哲学舎にもガーデンにも、また新たな花が咲くよう願いながら、冬支度に精を出すことにしよう。

2007/11/2 (金)  
天高く猫太る秋
この一週間ばかり、穏やかな秋晴れが続いている。 抜けるような空には、白いすじ雲が美しいグラデーションを描いている。
コスモスは殆どが咲き終えてしまった。 空気は澄んでいるし、日中は暖かさが残っている。 紅葉も始まった。 まさに秋の魅力満天の季節である。
寂しいことだが、最近はメディアにおいても「芸術の秋」という言葉が余り聞かれなくなった。 替りに「味覚の秋」オンパレードである。
もっとも、芸術が秋にだけ脚光を浴びるのもおかしな話であるから、歓迎すべき傾向かもしれない。 
一年がかりで工事が行われていた周りのパークゴルフ場が、10月1日にオープンした。 哲学舎の敷地がすっぽりと囲まれた形である。
10月一杯は、お試し期間と言う訳で無料開放されていた。 連日お年寄りを中心にして、100名以上の人々が押しかけていた。
ゴミを平気で捨てるお年寄りがいたり、勝手に哲学舎に入り込んでくる人がいたりと、余りの傍若無人ぶりに閉口していたが、今日からは有料となり、
一気に利用者が激減した。 おかげで以前の静けさが戻り、胸を撫で下ろしているところである。
日に日に寒さが深まり、厳しい冬が近づいているのを察知してか、最近の黒猫マフィー君の食欲が異常なほどである。
夏に比べると、倍近く食べている。 おかげで体重もかなり増えたようである。 寒さを凌ぐために皮下脂肪をつけるためであろうか。
動物の自己防衛本能は、人間とは比べ物にならないくらい鋭いし、理に叶っている。
しかし、運動不足になってはマフィー君もかわいそうであるから、毎夕散歩に連れ出すことにしている。 

2007/11/12 (月)  
秋と冬のせめぎあい
今朝、激しい風と雨の音に、目が覚めたのは午前4時頃である。 しばらくして少し静かになったので再び眠ろうとすると、急激に激しくなる。
風はうなり声を上げている。 睡眠不足はたまらないので、布団を頭からかぶって何とか眠る。
目覚めてから外に出てみると、薄日が差しているのに雨が降り続いている。 お天気雨の状態であるが、穏やかな感じはしない。
30分もすると、急に空が暗くなり激しい雨が降ってくる。 そしてまた、遠くの空が明るくなり薄日が差し込んでくる。 
風はかなり強く吹いている。 おまけに冷たい。 いわゆる木枯らしの一番が吹いたのかもしれない。 昼頃、頭上に青空がかなり拡がり太陽が顔を出した。
少し暖かさも出てきたので、ガーデンに出て作業を始めた途端、強風に乗って冷たい雨が降り出した。 陽射しが届いているのに不思議な光景であった。
例年になく暖かさが続き、紅葉も遅れているくらいである。 秋が頑張っていたせいであろうか。 
しかし、自然の摂理は帳尻を合わせてくる。 出遅れた冬将軍が一気に号令をかけたらしい。 今はもう零時近くになるが、吹き荒れる空は変わらない。
まるで、去り行く秋と来るべき冬が、せめぎ合っているようだ。  おそらく明日の朝は、落葉のじゅうたんが敷き詰められているであろう。
いよいよ厳しい冬の生活が始まる。 身も心も引き締めてかからねばならない。
ガーデンの草木も冬支度を始めている。 寒さに弱いものたちは、温室に入れてやらねばならない。 
明日から忙しい庭仕事に追われそうである。

2007/11/19 (月)  
初雪が舞う
昨日、この辺りでも強い風雨に見舞われた。 気象庁も発表したが、いわゆる木枯らし一番が吹いたのである。
今朝起きたら、藤原岳の山頂に雪が積もっていた。 風も冷たいし寒いわけである。 いよいよ本格的な冬の到来である。
草花たちの中でも、寒さに弱いものたちは手造りの温室や室内へと移動する。  手製の温室は隙間だらけであるが、外よりはまだましであろう。しかし、
この寒さを喜んでいる花たちもあるから、植物の世界は奥が深い。 ナンテンは赤い実をつけて元気一杯、クリスマスローズは葉っぱを一杯伸ばしている。
気の早い水仙がかなり背丈を伸ばしている。 ビオラやパンジーはもちろん元気一杯である。 
アメジストセージやチェリーセージが夏から元気に頑張っていたが、この寒さで多分一気に終わりそうである。 まだ緑だったドームの葛の葉も色を変え
落ち始めた。 不思議なのは、夏から咲き始めたツルムラサキが、まだまだ沢山咲いていることである。 アサガオに似ているだけに、寒さの中で観ている
と不思議な感覚に捉われる。  気温は確実に変化している。 だが、今年のガーデンの花たちは、秋から冬へのバトンタッチがうまく行かないようである。
一方、哲学舎の住人である黒猫マフィー君は、外に出ようともせずストーブの前から離れない。 僕がコタツで仕事してると、コタツの中に潜り込んで
グータラ寝ている始末である。  太ってきたので、無理やり散歩に連れ出してダイエットさせるのが、しばらくの日課になりそうである。
いずれにせよ、平和な内にも厳しい冬が始まったのである。

これ以降は、mafy's blog に続きますのでそちらへどうぞ。